[音] | ヨウ |
[訓] | あやしい |
なまめかしい | |
わざわい |
《意味》
【妖しい】あやしい
【妖かしい】なまめかしい
色っぽくあでやかなさま。しなやかで心がそそられるさま。
「艶かしい」とも書く。
【妖異】ようい
あやしく不思議なこと。また、そのもの。妖怪。
【妖雲】よううん
不吉な前兆を感じさせるような雲。
「瑞雲」
【妖艶・妖婉】ようえん
あでやかで美しいこと。男性を惑わすようなあやしい美しさのあるさま。
【妖怪】ようかい
人知では、はかり知れない奇怪な姿をしたもの。未だかつて見たこともないような不気味なもの。ばけもの。
「妖怪変化」
【妖気】ようき
何か不吉なことが起こりそうなあやしい気配。不気味な雰囲気。
【妖姫】ようき
あやしい魅力と雰囲気をもつ美女。
【妖孼】ようげつ
災い。また、災いのおこるきざし。
「国が滅びようとするときは必ず妖孼がある」
【妖言】ようげん
不吉なことが起こるなどと、人の心を迷わせるあやしい言葉。
【妖言惑衆】ようげんわくしゅう
あやしげなことを言いふらして、多くの人を惑わせること。
【妖姿媚態】ようしびたい
なまめかしい姿かたちと、人にこびるような態度。
【妖術】ようじゅつ
人をまどわすあやしい術。魔術。幻術。魔法。
【妖星】ようせい
昔、災害の前兆と信じられた不吉な星。彗星・流星などをいった。
【妖精】ようせい
主として西洋の伝説・物語に出てくる精霊。善良なるもの、悪がしこい小人など、その姿・性格は多様である。フェアリー。
【妖婦】ようふ
あでやかな美しさで、男を惑わす女。バンプ。
【妖冶】ようや
なまめかしく美しいさま。
「妖艶」「艶冶」
【面妖】めんよう
不思議なようす。怪しいようす。奇怪。
「面妖な出来事」
《字源》
正字は「」で、「芺(よう)」は「笑」の初文。
「芺(笑)」は手をあげて舞う巫女の形で、その姿を「夭」という。
巫女がエクスタシーの状態で神託を述べることを「若」という。
つまり、「笑」のたけかんむりも「若」のくさかんむりも、巫女が振り上げた両手の形。
:「芺(笑)」の篆書。
:「若」の甲骨文字。金文になると祝詞を収める器「(さい)」を加える。